まんだらけ札幌店 本情報

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現代人が読むべき1冊!

こんばんわコミックスタッフツカモトです。
最近「柔道一直線」を読み、もっとこういう女のでてこない今は流行っていないような根性系の漫画が読みたくなり書棚をあさると「虹をよぶ拳」が出てきました。これは懐かしいと一気に全7巻を読破しました。
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この漫画の主人公の春日牧彦君は昔の現代っ子にも関わらす現代にも通用する現代っ子です。勉強はできるけど、運動はできない。教育ママとカーキチのパパ、団地住まいのカギっ子でヒステリーで劣等感の塊です。
しかし空手狂いの鬼門兵助のもとで空手を学び、実力をつけるたびに誤った自身から事件を巻き起こしそれを乗り越えるごとに成長します。途中で父親のことを「ざる1杯300円のしじみ」とついくちをついて出てしまい、それをまたしまった!となるあたりも人間らしさにあふれています。
 さらに両親に嫌気がさして北海道のタコ部屋へ→おれは野獣だ→中学生にして夜の街で用心棒→空手の試合で相手を殺したとだまされる→獣ではなかった。
というながれも凄まじく。劣等感の対象であった先輩方をいつしか鬼門先生が年老いた自分よりも強いと推すようになります。
 また随所に見られる梶原一騎とつのだじろうの仲の良さそうな描写もわび状事件の起きた今となってはなんだか違和感しか感じません。結局「空手バカ一代」(芦原の話まで考えると2代)の企画もあってかタイ式のチャンピオンと戦わずにおわる何んともすっきりしないラストですが、とにかく神経質な春日が鬼門先生に諭され成長していく言葉や様子は現代人が読んでも自分に言われているような心持になります。
 とかくマイナスイメージのものを否定しがちな現代日本ですが、この時代では劣等感というマイナスのものだえ目に進む原動力にしようという貪欲なまでの高みへの追及があります。原発問題が騒がれていますが当時の人間から見たらマイナスばかりに目を向けず利用できるものはどんどん利用と言ったでしょう。この貪欲さこそ高度経済成長を支えたのかもしれません。この不景気を乗り切るにもまたこのような人間の持っている力をすべて使うというあくなき前進への意欲が必要なのかもしれません。
  1. 2011/12/21(水) 21:00:00|
  2. 少年コミック